代表メッセージ
弊社代表:足立 恭平
創業の想い
私は、2020年、自然が多い環境に憧れていたこと、また業務をリモートワークで実施していたこともあり、東京都の港区からあきる野市へ移住しました。もともと私は兵庫県の田舎出身でしたので、都心の空気が肌に合っていなかったのでしょう。港区に住んでいたころは、目覚めたときに聞こえるのはトラックが走る音でしたが、あきる野市に来てからは、鳥のさえずりに代わりました。休日は秋川のほとりで散歩をして過ごします。理想の生活を手に入れることができたように思えました。
ですが、あきる野市の環境を満喫する中で「自分は地域には特に貢献せず、地域の恩恵を受けているだけ。このままでよいのだろうか?」という悶々とした思いがありました。そのような中、たまたま近所で開催された『秋川リバークリーンナップ』という清掃活動に参加したことをきっかけに、私の地域活動が始まりました。移住後、1年が経ってからのことです。
それからは、あっという間に時間が流れていきました。地域課題解決会議、あきる野青年会議所への入会、田んぼや竹林での農作業、あきる野消防団活動など……。多種多様な地域活動に参加し、やや出遅れましたが、少しばかりは地域に貢献できるようになりました。その過程で「地域をより良くしたい」という志を持つ仲間にも出会いました。
『東京山側』の概念は、秋川リバークリーンナップで出会った、高尾山を拠点に活動するクリエイティブ・ディレクターの方から教えてもらいました。「”海の家”はあるが、”山の家”がないのはなぜか」という疑問をきっかけに、八王子市、あきる野市、日の出町、檜原村、青梅市、奥多摩町といった6市町村から構成される、エリアブランディングの概念である『東京山側』を提唱したのだと。自分の住んでいるエリアが、第二の湘南になる可能性にワクワクし、私も『東京山側』を積極的に使うようになりました。
東京山側は、都心から1時間程度という好立地にもかかわらず、秩父多摩甲斐国立公園や高尾山などの優れた自然文化体験フィールドを要する、世界に誇る唯一無二のエリアです。デジタル田園都市国家構想、東京一極集中の解消、羽田空港からの好アクセスを活かしたインバウンドなど、昨今のトレンドから生じた事業機会との相性が良く、高付加価値化を実現できるエリアだと確信しています。
TYDI|Tokyo Yamagawa Digital Initiative 日本名:東京山側デジタル推進機構|は、これまでのIT、プロジェクトマネジメントといったキャリアを活かし、東京山側でのデジタル化を進めるために創業しました。多種多様な地域活動に参加してきましたが、最新テクノロジーを有する都心と隣接しているにもかかわらず、東京山側のデジタル化は発展途上だと捉えています。裏を返すと、地域の課題をデジタルで解決する、大きな伸びしろがあるということです。例えば、中小企業の生産性の向上、観光地であることから起因する閑散期の収益機会の創出、市民参画の機会創出などは、TYDIが「デジタル」という切り口から解決することができると考えています。
私が大事にしているのは、地域で歴史を紡いできた先輩諸兄姉への敬意です。例えば、私が在住するあきる野市の五日市には、祭りや囃子といった伝統芸能を、「生まれてきた地域のために」という想いから、長きにわたり支えてきた方々がいます。「よそもの」によるビジネスは、時にそういった文脈を棄損することがあるでしょう。ですが、地域活性化は、大前提として、地域の人の暮らしをより良くするものでなくてはなりません。そのうえで、連携する都心部のパートナーに対しても、都心部では経験できないようなサービスを提供する。私はTYDIでの活動を通し、それを実現していきます。
東京山側での活動
秋川リバークリーンナップ
秋川の清流は東京山側の重要な自然資源です。日本の鮎グランプリにおいて、秋川で捕れた鮎が准グランプリを獲得するほど、秋川の清流は澄んでいます。その秋川において、老若男女が楽しくゴミを拾う秋川リバークリーンナップに、地域貢献の一環で参加しています。私が地域活動を始めるようになったきっかけでもあります。
東京山側地域課題解決会議
障がい福祉、子どもの健全な成長などの社会的な領域で活動するNPO/市民団体の方のお話を聞き、解決策をディスカッションのうえ実行する、地域課題解決会議に運営メンバーとして参加しています。例えば東京山側ボランティア・ストーリーズやAIでアートワークショップは、この会議から生まれたアイデアです。
あきる野青年会議所
あきる野青年会議所に入会し、多数の地域貢献活動を行っています。東京サマーランド第二駐車場で開催され、1万2千人が来場した第5回秋川流域花火大会においては、総勢50名の実行チームの運営幹事として、事業計画の作成、進捗管理などを担当しました。
職歴
同志社大学政策学部卒業後、株式会社ベイカレント・コンサルティングに入社。消費財・メディア・金融業界において、主にITに関するコンサルティングに従事。 その後、新規事業立ち上げに関与したいと考え、当時20名規模のベンチャーの総合コンサルティング・ファームであるイグニション・ポイント株式会社に入社。RPA(Robotic Process Automation)ユニットの立ち上げに0から携わる。メディア・通信・医療機器・製薬業界において、RPA導入コンサルタントとして従事する傍ら、RPAユニットの人材育成と営業活動を行う。イグニション・ポイント退社後は、フリーランスのITコンサルタントとして、大手EC企業の新物流拠点立ち上げや、大手専門商社による新規事業(ヘルスケアデータプラットフォーム)の立ち上げ、大手精密機器企業の事務サービス効率化AI導入など、案件単位でコンサルティング業務に従事。幅広い業界/多様なテーマのコンサルティングに従事してきた経験から、汎用性のあるプロジェクトマネジメントに強みを持つ。2023年12月、東京山側でのデジタル化を推進したいという想いから、TYDI|Tokyo Yamagawa Digital Initiative 日本名:東京山側デジタル推進機構|を創業。